「かんむり座の神話ってどんな物語なの?」
「冠って誰かが被っていたものがモデルってほんと!?」
など気になりませんか?
かんむり座のモデルとなっているのは、とある王女が被っていたものが星座になったとされています。
とある王子とその王女が恋仲となり、その後に二人それぞれ、様々な出来事が起こる物語。
内容を端的にお伝えすると「恋仲となった後の王子が最低で、王女が可哀想だったけど見事に幸せになる」といった感じです。
詳しくは、この後紹介しているのでお楽しみに〜。^ ^
というわけで今回は、かんむり座の神話を物語形式でお伝えしているので、最後まで読んでいただければと思います。
かんむり座の神話
では、さっそくかんむり座の神話の物語を見ていきましょう!
◆物語
地中海にはクレタ島という場所があった。
その島を納めているミノス王。
この島には1つの秘密がありました。
それはミノス王の妻が、子供を産んだら「頭が牛、体が人間の怪物ミノタウルスが生まれた」というもの。
ミノタウルスは、凶暴で人の中を好む怪物だったため、ミノス王は「一度は行ったら二度と出ることが出来ない迷宮」の最深部にミノタウルス閉じ込めた。
しかし、これで怪物ミノタウルスの問題は解決したわけではありませんでした。
ミノタウルスは人肉を好むため、迷宮から出てくることを恐れたミノス王は、征服していたギリシア本土のアテナイ(アテネ)から、生贄として美しい七人の少年少女を送り込んでいた。
このことに、アテナイの王子テセウスは「これ以上の幼い命を犠牲にするわけにいかない!」と自らミノタウロスの討伐に行くことを決意した!
そして、次の生贄となる7人の少年少女たちの中に加わり、クレタ島の迷宮へと向かった。
クレタ島にたどり着いたテセウスは、クレタ島の王女アリアドネと恋仲になり、彼女から脱出不可能と言われる迷宮の脱出策を授けられた。
(ミノタウルスを倒せても脱出方法を知らないとヤバイから。)
そして、迷宮の奥地で見事ミノタウロスを退治したテセウス。
なので、アリアドネから教わった脱出法に従って迷宮を抜けだし、その日のうちに恋人となったアリアドネを連れて、故郷のアテナイへと出航した。
アテナイに帰る途中、ナクソス島という島に寄ら事になり、一行は島の浜辺で一晩明かすことになります。
しかし、この時アリアドネとテセウスの運命を変える出来事が起こる。
その夜、疲れが出たのかぐっすりとテセウスが寝ていたところ、夢に女神アテナが現れたのです。
そして女神は夢の中でテセウスに向かって、とある忠告をする。
アテナイの王子テセウスよ。
そなたと恋仲となったアリアドネを妻にすると、そなたの周りで様々な災いがおこる。
だから、アリアドネを島に残して船を出すことをススメる。
突然、神託のように夢に現れたアテナの発言に驚きつつも、アリアドネ以外の乗組員を起こして島からすぐ出航したのです。
しばらく時間が経つとアリアドネも目覚め。
周りを見渡しても誰もいなく、自分が置き去りにされたことに悲しみ嘆き、あまりのショックに海に身を投げようとします。
その時、彼女にとって運命の出会いが!?
彼女が海に身を投げようとした「その時!!」、酒の神ディオニュソス達がやってきた。
神は話を聞いて、アリアドネを慰め自分の花嫁に迎えた。そして愛の証として、「七つの宝石で飾った美しい冠」を彼女にプレゼント。
酒の神様となった、アリアドネはその後幸せな日々を過ごした。
やがて彼女が息を引き取ると、ディオニュソスは冠を天に投げてると、その冠に飾られた宝石がそのまま星座となって、夜空に輝始めた。
これが現在のかんむり座だとされています。
かんむり座の物語は先ほどの話だけど、アリアドネを置き去りにしたテセウスがこの後どうなったのか?
これも気になりますよね!
かんむり座の神話の裏話
実は、アテナのお告げを聞いて災いを避けられたかと思われたテセウスには、アリアドネを裏切ったからか過酷な運命が待っていた。
アテナイを出る時にテセウスは、父であるアイゲウス王に帰還の際にある指示を受けていました、
- ミノタウルスを退治できたら白い帆
- うまくいかなかったら黒い帆
を掲げるように言われていたんです。
しかし、テセウスは帆を変えることを忘れてしまい、行きと同じ黒い帆のまま帰ってきてしまった。
これを見たアイゲウス王は、息子テセウスがミノタウルスとの戦いで死んだと勘違いしてしまったのです。
あまりのショックに、王は海に身を投げて死んでしまった…。
また、王が身を投げた海はら、その後彼の名前にちなんでエーゲ海と名づけられたんだとか。
さて?テセウスは女神アテナのお告げを聞いていたが、果たして本当に災いは逃れられたのでしょうか…。
以上がかんむり座の神話の物語となっています。
終わりに
さて、今回はかんむり座の神話を物語形式で見てきました。
簡単に今回の神話の物語をおさらいすると、
「せっかくできた恋人を神様が言ったからといって、裏切って置き去りにしたテセウスには不幸がありました。
そして、置き去りにされたアリアドネには、酒の神ディオニュソスの妻となり綺麗な七つの宝石で飾った冠をもらい。
命を落とすまで幸せに過ごした。」
という物語。
結局テセウスは、神さまの言うことを聞いたけど父親を失ってしまったり、恋人を失ったりともしかすると、ディオニソスとアリアドネがくっつくためにアテナが気を使ったのかもしれませんね。
神話なので、何が正しい解釈かは研究者でもない限りわからないでしょう。笑
こうやって、神話を自分なりに考察したりするのは、現在でいう漫画のストーリーこの先どうなるのか、考察するみたいな感じで昔からあったのかもしれませんよね。
あなたも、今回の話をなぜこのような物語になったのか考えて見ながら、かんむり座を見上げてみるのも楽しいかもしれませんよ〜。^ ^
では、今回の天文ダンディはこのあたりで!
最後まで読んでいただきありがとうございました~