くじら座と聞けば、「ホエール(whale)、つまり哺乳類のクジラ」を想像する人が多いですよね?
でも、星座にあるくじら座の見た目は、
「私たちが知ってるクジラと全然違う!」
そもそも、この星座は哺乳類のクジラと関係なくて、神話の中に登場する海の怪物が由来となっています。
では、さっそくくじら座が登場する神話の物語や、神話上のくじら座の正体もチェックしていきましょう!
くじら座の神話
後に星座となるくじらが登場するのは、ギリシャ神話の「エチオピア王家」の物語です。
どちらかと言えば、生贄にされた姫を襲う怪物として描かれています。
では、どのような物語なのか概要を見ていきましょう!
◆エチオピア王家の神話
カシオペヤは、「娘の美しさをポセイドンの親族と比べても美しい」と喧嘩を売って、海の神が怒った!
そして、神の怒りにより「津波や洪水の被害に加え、化けくじらが海岸で暴れる始末」この怒りを鎮めるためには、娘のアンドロメダを生贄にしないといけない。
悩んだ末、アンドロメダを海岸の岩場に鎖でつなぎ、生贄にするが怪物くじらを英雄ペルセウスが倒してくれた。
その後は、なんやかんやで2人は結婚して、のちに星座となったとさ。
参考:アンドロメダ座の神話
このように、ポセイドンの命令でエチオピアを襲っていたのはいいのですが、その後すぐにペルセウスに石に変えられて海に沈んでしまうんですよ。
そして、ペルセウスにあっさり負けた事をを哀れに思った神々によって、天に上げられて星座になりました。
なので、エチオピア王家物語の中では、あまり登場シーンが少ないんですよ。
まぁ、出てくるのが「姫をヒーローが助ける」という、一番盛り上がるシーンではあるんですけどね。
さて、物語としては先ほどのエチオピア王家の話に登場していますが、このクジラの見た目には様々な説があるんですよ。
その中でも一番有力なのが、
「頭部が犬、上半身がイルカやクジラのような見た目、下半身が魚類で尾ひれが2つに割れて、手にはカギ爪がある怪物」
そして名前は、「妖怪ケートス」がくじら座の正体だと言われています。
アンドロメダ姫をペルセウスが助ける場面を描いた絵画でも、上記の見た目で描かれることが多いです。
この特徴を聞くと、「どこがクジラやねん!」と思うかもしれません。
でも、この「ケートス」はギリシャ語で、「あざらしやクジラなど海獣」を指す言葉だったりします。
ちなみに、化けクジラをエチオピアに送り込んだポセイドンが、妖怪ケートスを創り出したとされています。
私が送り込んだが、ペルセウスに倒されてしまったわい!
また、くじら座の正体の説としては、有名なのがもう1つあります。
◆古代メソポタミアの神
その説というのは、「古代メソポタミアの創造神話に登場するティアマト」がくじら座の正体とするものです。
想像神話といったが、このティアマト自身が原初(最初)の女神だったんてんすよ。
しかし、ティアマトの孫世代の神「絶対神マルドゥク」との戦いに敗れて、体を引き裂かれ新たな世界創造の材料となりました。
実は、この話って先程のギリシャ神話と似ていて、ペルセウスにくじら座が倒される話でいしたよね?
このペルセウス座って、古代バビロン時代では「絶対神マルドゥク」の姿として崇められていた時代があったので、ある意味2つの神話は連動していたりするんですよ。
まぁ、ギリシャ神話は色んな国の神話が集まって出来たと言われているので、不思議ではないかもしれませんが…。
化けくじらを倒したペルセウスの神話は以下の記事に書いてあるので、気になった方は是非ご覧ください!
ちなみに、生まれてから結構不運なストーリーです。
さて、以上がくじら座に関係する神話となっています。
おわりに
さて、くじら座の神話について見てきましたがらいかがだったでしょうか?
くじら座に関しては2つの説がありましたが、神話は大昔からあるので、色んな国の話が混じり合ったりしてますからね〜。
ギリシャ神話なんかは、特にその傾向が強いみたいです。
まぁ、星座に関してはギリシャ神話で語られることが多いので、そちらで覚えておけば良いと思いますよ!
星座の神話は日本のものは少ないけど、国によって色んな話があるみたいですから。
では、今日の天文ダンディはこれにて終了です!
最後まで、読んで頂きありがとうございました〜。^ ^