「こいぬ座の神話ってやっぱり可愛い話?」
「飼い主との感動的な話かなー?」

など、こいぬ座という名前から素敵な話を想像するかと思います。

 

でも、こいぬ座の神話って前半が結構えげつない話だったりするので、子犬っぽく無かったりするですよ。

といっても、最後は主人を待ち続ける忠犬で幕を閉じるので、「終わりよければ全て良し」みたいな物語でしょうか。笑

 

さて、というわけで今回は、こいぬ座の神話を物語形式で、読みやすくまとめたので一緒に見ていきましょう!

こいぬ座の神話

こいぬ座の図形

こいぬ座は、おおいぬ座と同様にオリオン(オリオン座)の飼っていた猟犬とされる説もあるけど、一般的な説は別の男性(アクタリオン)が飼っていた猟犬の姿だとされる説です。

こちらの方が、こいぬ座の神話としては一般的なエピソードとなっているので、この物語を覚えておくほうがいいと思いますよ!

 

ではさっそく、こいぬ座の悲しい神話の物語を見ていきましょう!


 

◆物語

その日、狩りの名人アクタリオンは50匹の猟犬と一緒に森に狩りをしに行きました。

森に入ってアクタリオンが獲物を探していると、茂みの向こう側に驚きの光景を目にしてしまいます。
(男性にとっては、これが幸運と不運の入り混じった出来事。)

 

その光景とは、

「湖で七人の女性が全裸で水浴びしている光景」

だったのです。

いわゆるラッキースケベにお出くわしたわけですね。

 

しかし!

これがラッキーだと思えたのはほんの一瞬でした。

なんせ、水浴びをしていたのは「月と狩猟の女神アルテミス」とその侍女達だったからです。

 

アルテミスアルテミス

いやー、この季節は水浴びが気持ち良いわね〜。


侍女

そうですね。
アルテミス様♪



狩人

(おっと、のぞいてるのがバレるとまずいな…。)

 

この時、アクタリオンが逃げようと思っていたが、最悪のタイミングで犬たちが吠えてしまったのです。

当然、アルテミス達はアクタリオンに気づく。

 

侍女

きゃっーーー!

アルテミスアルテミス

くそっ!この変態が!!!

 

この事に怒ったアルテミスは、魔法でアクタリオンを鹿に変身させてしまったのです。

 

アルテミスアルテミス

ふん!これで許してやろう、だがこの後は必死で逃げるのだな。

 

アクタリオンの猟犬達は、いきなり現れた鹿を飼い主だとは気づくはずもなく、鹿に対して

「獲物だ!」

と一斉に鹿に飛びかかり、自分の飼っていた猟犬によって、アクタリオンは殺されてしまったのです。

 

その後、主人の帰りをメランポスという一匹だけ待って、帰ってこないことに涙して待っていました。

こいぬ座のイラスト

この姿を哀れに思った、アルテミスによってメランポスは星座はにされたといいます。
(自分が犯人なのに…)

こうしてこいぬ座が誕生したとさ…。

 

また、覗いたとは違う説で狩猟の神様アルテミスを、自分が狩りの名人だからと、軽んじたことで怒ったという説もあります。

 

ちなみに、こいぬ座と同じ冬の星座におおいぬ座がありますが、「おおいぬ座の神話」にも、忠犬の物語や悪狐との対決の語りがあったりするので、こちらも面白いので合わせて読んでみてください!

それと、飼い主という説がある「オリオン座の神話」も、サソリとの戦い以外にも話があるのでおすすめですよ♪


 

以上がこいぬ座の神話の物語となっています。

おわりに

さて、今回はこいぬ座の神話を見てきましたが、いかがでしたかー?

 

鹿を襲う場面は、「こいぬ座」という名前に似つかわしいくらい、えげつない話だったかとお思います。

まぁ、アクタリオンがきちんと猟犬して育てたから、ちゃんと鹿を襲ったのでしょうね。

やっぱり、お風呂場は覗いてはいけないという教訓は、昔(紀元前)からあったのかもしれませんね。笑

 

では、今日の天文ダンディはこれにて!

最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^