おおぐま座はこぐま座と親子の星座として知られていますが、神話上でも実の親子として描かれています。

また、大熊や小熊は元々熊では無かったりします。

この辺りは後ほど紹介している物語を読んでいただければ、2人の人物がどうして熊になったのか?などもお分かりいただけると思いますよ。

 

というわけで今回は、おおぐま座の神話を物語形式で、読みやすくまとめているので、気になっていた方はぜひ読んでくださいね〜。

おおぐま座の神話

おおぐま座

おおぐま座とは、こぐま座と親子とされる星座で神話もやはり関係がある物語となっています。


 

◆物語

月と狩猟の女神アルテミスには、ニンフ(妖精)のカリスト侍女がいました。

ニンフという事もあり、カリストはとても美しい見た目の女性でした。それ故に、この美しい見た目に、心を奪われてしまった神がいたのです。

これがカリストの不幸の始まりでもありました…。

 

ある日、カリストがのんびり過ごしていると、主人のアルテミスがやっていました。

 

アルテミスアルテミス

カリストこんなところで何してるんだい?

 

しかし、この人物は本当のアルテミスでは無く、カリストの美しさに心を奪われた大神ゼウスだったのです。

 

ゼウスゼウス

実は、ワシなのだよカリスト。
ワシが近づいた理由は、君の美しさに魅せられたからだ。

 

アルテミスに姿を変えて、カリストに近づくことに成功した。こうしてゼウスはカリストと契りを交わすことになったと言います。

 

後にカリストは、ゼウスとの子供アルカスという男の子を生み落すことになりました。

しかし、これを許さない女神がいた。

それはカリストの主人である「処女神でもあるアルテミス」が、この不貞な行為におこったのです。(内緒で産んだことが理由だと言われています。)

 

アルテミスアルテミス

なんて不貞な行為をしてくれたんだカリスト!!
貴様を醜く男が寄りつかないクマに姿を変えてやる!!

 

熊となったカリストは、生まれたばかりの子供を置いて、森の奥へと走って行きました。

その後、熊になった母親カリストと息子のアルカスは、偶然にも再開してしまうことになります。



年月が経ち、凛々しく逞しく成長したアルカスは、とても優れた狩人になっていました。

ある日、獲物を求めて森を探索していると、一頭のとても大きな熊に出会ってしまいます。

そして、この熊が母親だという事にも当然気付来ません。

 

突然の大物の獲物に得意の弓を向けて、弱点である心臓に向けて狙いを定めていた。

しかし、この様子をゼウスは天井から発見する。

愛人の子供とはいえ、実の母親をその手で殺させるわけにはいかないので、アルカスもこぐまに変えてしまったとされています。

この後に、2人の元に突風を送ってる、天上に上げて仲の良い星座にした。

 

しかし、ゼウスが2人仲良く星座にしたことを快く思わない女神がいました。それは日頃からゼウスの浮気にイライラしていた、妻の女神ヘラです。

二人が幸せに過ごさないように、海の神オケアノスに頼んで、2つの星座が海に沈まないように頼んだと言います。

なので現在でも、他の星座と違い1日に一度も沈めないようになります。

そのためおおぐま座とこぐま座は一年中一滴も休むことなく北の空を回り続けているのです。


 

以上がおおぐま座の神話となっています。

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おわりに

さて、ここまでおおぐま座の神話を見て来ましたが、どうでしたかー?

 

なんか他の星座の神話を知っていると、本当にゼウスの女性絡みが多いです。

おうし座やはくちょう座然り、ゼウスは好みの女性に近づくとか何かしらに、姿を変えることが多いんですよ。

まぁ、その時の姿が星座になるケースもあります。

 

今回のケースだと、なんかカリストは不倫だからあれだけど、息子が熊にされたのはかわいそうでしたよね!

読んでいて、ゼウスに「カリストを元に戻して上げて!」って思った方も多いかもしれませんね。

なんにせよ、星座の特徴とかを考えて神話と関連付けた人って、想像力が豊かですよね!笑

 

では、今回の天文ダンディは以上!

最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^