冬の星座の一つ「エリダヌス座」は、クネクネしている形の星座ですよね。
この形は川を表していて、このあと紹介している神話と大きく関わってきます。
今回紹介している物語は、「嘘つき扱いされてる男がとった行動」がまぁの話となっているんですよ。
どんな行動をとったか?は、この後のお楽しみで!^ ^
では、エリダヌス座の神話を物語形式で、読みやすくお伝えしているので一緒に見ていきましょう!
エリダヌス座の神話
エリダヌス座の神話は、物語はアポロンの息子パエトンがメインで進められる話で、「エリダヌス」のは川の名前。
ちなみに、神話上の架空の川。
さて、さっそく本題のエリダヌス座にまつわる、神話の物語を一緒に見ていきましょう!
◆物語
パエトンはこの日も嘘つき扱いされていました。
俺はアポロンの息子だ!
すると、友人たちは決まって
「嘘をつくな!」
「だったら証拠でも見せてみろよ!」
このようにパエトンの話を全く信じようとしないで、嘘つき扱いされることが多かった。
まぁ、普通は信じることができませんよね。
でも、何の嘘も付いていないのに、嘘つき扱いされるパエトンはもう我慢の限界でした。
彼は、父アポロンの住む神殿に行くことに決めます。
お父様!
俺は、「アポロンが父親だ!」と本当のことを言っても、嘘つき扱いされます!
どうか、俺が本当の息子だという証拠をいただけませんか?
パエトンは、アポロンに対して父親の証拠を欲しいと願い出ました。
するとアポロンは、
流石に僕が出向くわけにいかないしなぁ。
じゃあ、その証拠としてひとつだけ、お前の願いを叶えてあげるよ!
そして、パエトンは悩んだ末に一つの願いを思いつきました。
それが、彼の人生最大のミスだとも知らずに…。
願うことはもう決めました!
そうか、じゃあ言ってみなさい
お父様の代わりに、太陽を引く馬車を操縦させてください!
え?
だから、馬車の操縦をさせてください!
パエトンの願いは、確かにアポロンの息子だと証明するには、1番の証拠になるものです。
しかし、アポロンは必死に止めます。
いやいや、あれは俺にしか出来ないから危ない!
いいえ!私の願いはそれだけです!!!
この願いにアポロンは頭を抱えます。
なぜなら、馬車を引く馬は気性が荒くて、アポロン以外操れないという代物だったからです。
なので、また息子に止めるように何度も注意しました。だが、もう一歩も引かないパエトンの願いを聞き入れる事にします。
わかった。少しの時間だけ許可しよう。
(短時間だし、危なくなったら助ければいいよね?笑)
こうしてアポロンしか乗ることのできない、太陽を引く馬車を借り受けることができたパエトン。
さっそく、馬車に乗り込み発進しました。
パエトンが乗る馬車は天に飛び立ち、太陽を引いていきうまく操縦することができて順調でした。
しかし!
んー、あれ?
今乗ってるこいつ誰だ?
えっ?知らんやつや!
と馬車を引く馬たちが乗っている人物が、本来の持ち主のアポロンでないことがバレ、
馬たちは暴れ出しました!
暴れた馬が引く馬車は、黄道(太陽の通り道)を逸れて、近くにあるものをその熱で燃やしていきます。
気づけば、「地上は火の海」となっているではありませんか!
川や湖の水は干上がって、山が噴火したりとこのままでは地上が滅びる勢いです。
こうなってはアポロンでも、馬車を止めることができないので、神々の王ゼウスに助けを求めることになります。
父上!
あの馬車を止めていただけませんか!?
ん?そうだな。
このままじゃまずいし、落雷落として止めてあげよう!
落雷に当たった馬車とパエトンは、落下していきエリダヌス川に沈んで、生涯を閉じたとさ…。
※パエトンだけ落雷で打たれて、落下して亡くなったとも言われている。
息子を不憫に思ったアポロンによって、パエトンは白鳥座になり、落ちた川をエリダヌス座にしたと言われています。
また、「白鳥座の神話」には他の物語もあるので、気になった方はそちらも見ていただければと思います。
以上がエリダヌス座の神話の物語となっています。
おわりに
さて、エリダヌス座の神話を見てきましたが、どうですかー?
この物語を見てると、
「なんで馬車に乗ったの!?」
って思った方が多いかもしれません。笑
父親の太陽神アポロンが止めたのに、馬車に乗って災害起こして、落雷に打たれるって……。
まぁ、認めてもらいたいというのは、現代を生きる私たちにもある欲求だけど、気をつけないといけませんね。
なので、承認欲求にはご注意を!笑
では、今回の天文ダンディは終了!
最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^