「おうし座の神話ってどんな物語?」
「やっぱり、素敵なストーリーがいいかな♪」

と思っているんじゃないでしょうか?

 

おうし座は冬の代表的な星座の1つで、黄道十二星座でもあるので、この星座は知っておきたいです。

また、おうし座の神話って、大きく分けて二つの物語があり、「神が牛に姿を変えた姿」がモデルなっています。

また、その一つの神話で出てくる人物が、「とある大陸の語源」だったりします。

この辺りも本編で詳しく書いてるので、しっかり読んでいただければと思います♪

 

というわけで今回は、おうし座の2つ神話を物語形式で、読みやすくお伝えしているのでぜひご覧ください!

おうし座の神話を簡単に!

おうし座のイラスト

さて、先ほどお伝えした通り、おうし座は神が牛に変身した姿がモデルとされていて、

  1. ゼウス
  2. イオ

この2人が、おうし座の2つの神話のメインとなる人物です。

 

さて、この2つの物語のうちまずは、有名なゼウスの神話の方からチェックしていきましょう!


 

◆ゼウスが牛に変身した理由

なぜ、ゼウスは牛の姿に変身したのか?

これは、自分が美しいと思った女性の元へ行く時、ゼウスは動物に姿を変える事が度々あり、その1つがおうし座の牛の姿だったりします。

つまり、女性に近づくために牛になった訳です

ちなみに、白鳥に姿を変えてスパルタ国の王妃に近づいたこともありました。
(これが、はくちょう座の神話にでてくる白鳥。)

 

さて、今回牛に変身して近づきたいと思った女性とは、「フェニキア王アゲノールの娘『エウロパ』」でした。

このエウロパという女性は、めちゃくちゃ美人だったので神々にも有名だったそうです。

 

ゼウスゼウス

よし!
1人になる時を狙って、牛になって近づいてさらってしまおう。

 

そして、ついにその時が訪れます。

ある日、エウロパは野原を散歩して過ごしていました。

ゼウスはこれを見つけると、「やはり美しい!」と思い一頭の白くて大きな牛に変身して、ターゲットのエウロパに近づいて行き野原に寝転がります。

 

この牛は大きいのに白くて綺麗な毛をしているので、エウロパの目にも興味が湧いていきます。
それに、その牛はおとなしく寝転んでいたので、ゆっくりと近づき興味本位で背中に乗ってしまったのです。

 

その時!!!

エウロパを乗せた瞬間に、牛に化けたゼウスは猛スピードで走り出してしまったのです。

突然の事に、彼女は驚き振り落とされないよう、必死でしがみつきました。

 

エウロパがどんなに悲鳴をあげても、ゼウス牛は止まる事なく「野を超え、山を越え」そして、海岸に来ても走るのをやめません

流石に海に入るときはエウロパは震えあがりました。

でも、牛は溺れる事なく悠々と泳いで進んでいきます。

 

そして、ようやく違う大陸にまでやって来たので、エウロパは牛の背中から降りる事ができ、それと同時にゼウスが姿を現した。

知らない土地に来たエウロパは悲しんでいましたが、ゼウスは必死で慰めて落ち着かせ、見た目の美しさを褒めまくり、愛の告白などをしました。

ちなみに、このたどり着いた大陸がヨーロッパで、「エウロパ」が語源だと言われています。

 

そしてこの牛の姿が、冬の星座の1つ「おうし座」になったという訳です。


 

冒頭で、牡羊座には2つ神話があるとお伝えしましたよね!

もう1つの物語は、イオという神の娘が牛の姿に変えられてしまうストーリーとなっています。

おうし座の神話[その2]

◆牛の姿になったイオ

この物語のヒロインとなる「イオ」は、ゼウスの奥さんの神殿で働いていた女性でした。

それにイオはめちゃくちゃ美人!

 

そして先ほどの物語のように、ゼウスがこのイオにも目をつけて愛してしまったのです。

 

しかし、ヘラがとある能力が働きます。

それは全世界の女性が持つという「女の勘」という能力

 

ヘラヘラ

くそっ!
あの人はまた浮気して!イオの泥棒猫め!!!

 

こうしてゼウスの下心に気づいたヘラの嫉妬によって、イオは一頭の牛に変えられてしまうのです

なんと不運な…。

 

ただ、イオの不幸はこれだけで終わらなかったのです。



ゼウスに好かれた事によって、ヘラによって牛に変えられたイオは牛舎に閉じ込められて、ゼウスに合わせないためにアルゴスという怪物に監視させました

アルゴス…身体中に100の目を持つ怪物。

 

ゼウスはこの事実を知っていたが、ヘラの目もあるので自ら助かるわけにもいきません、

そこでイオの父イナコス(川の神)を呼び出し、牛に変えられたイオの救出するように頼みました。

 

ゼウスゼウス

すまんが、そういう訳なのであとはよろしくね!笑

 

まず、イナコスは閉じ込められたという牛舎に向かいますが、どれも似たような牛なので全く見分けがつきません。

それに加えてアルゴスの見張りもあるので、どうしたものかと悩みます。しかも、アルゴスは眠る時も、100個ある目のうち必ず2つの目は起きているハイスペック。

 

1人困っているとメスの牛が近づいて、地面に足で「イオ」という文字を書いて、どの牛が娘なのかわかりました。

でも、喜んでばかりはいきません。

なぜなら、見張りがあるので連れ出すわけにもいかないからです。

 

ひとまず今回の調査で掴んだことを、ゼウスに報告に行く事にします。

 

ゼウスゼウス

んー、なるほど…。
そうだ!ヘルメスに手伝わせればいけるかもしれん!

 

こうしてヘルメスを仲間に加えて、イオの救出作戦が本格的に実行に移されます!

 

まず、ヘルメスが行ったのはアルゴスに対して、

「俺が見張ってやるから、少し眠ってこいよ」

と勧めたのです。

しかし、アルゴスの目は2つだけ起きて、あたりを見張ることをやめません。

 

だが、この事にヘルメスは一切動じず、1つの笛を取り出して吹き始めたのです。
実は、この笛は「眠りの神が作った、どんなものでも眠らせる笛」だったのです!

こうして笛の音色を聴いたアルゴスの目を全て眠らせる事に成功

難なくイオを救い出すことができました。

 

しかし、イオが元の美しい姿に戻っても、ヘラの嫉妬によってアブ(虫)を送り込みましたとさ…。
この神話と絡めて、牛の周りにアブが飛んでいるのはヘラの所為だと言われています。

 

ちなみに、この物語に出てきたアルゴスは、孔雀に生まれ変わったと神話では語られています。
この神話から、孔雀の羽の模様が目に見えるのはその所為。


 

以上がおうし座の神話となっています。

おすすめ記事

 

終わりに

さて、おうし座の神話の2つの物語を見てきましたが、いかがでしたかー?

 

なんかこの2つの物語で、ゼウスがめっちゃ悪いやつに見えますね!笑

いや、実際にダメンズってやつでしたけど…。

まぁ、なんていうか星座に関連する神話で、ゼウスがさらう時に変身した姿とされるものが多いんですよ。ちなみに、「みずがめ座の神話」と「わし座の神話」に出てくるワシの正体もゼウスだったりします。

どの神話の物語も、なんやかんやで星座と合わせて知っておくと面白いですけどね〜。

 

では、今回の天文ダンディは以上!

最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^