「オリオン座の神話って、さそり座に刺されるアレでしょ?」
「他にも物語があったりするの?」
と思っていたりしませんかー?
オリオン座の神話の物語である「さそりVSオリオン」は有名だけど、実は他にも色々な物語があるんですよ。
その神話は、さそりが登場しなかったりします。
オリオン座だけでなく、星座にまつわる神話って色々な説があるけど、結構共通点があったりするので、そのあたりも注目して見ると面白いですよ!
というわけで今回は、オリオン座の神話を物語形式で、読みやすくお伝えしていきたいと思います!
オリオン座の神話を簡単に!
オリオン座は、紀元前1400年から星座として調べていた古い星座で、古代エジプトでは「死者の神オシリス」の姿とされています。
また、ギリシャ神話では
- 父親がポセイドン
- 母親はアマゾン国女王エウレアレ
この2人の息子のオリオンの姿とされています。
これが今となっては当たり前ですね。
オリオンはポセイドンの息子ということで、自由自在に水上歩行できたと言われています。
まぁ、オリオンといえば、狩の達人としての方が有名ですね。
さて、さそり以外の物語はどんなものがあるのか、さっそくオリオン座の神話を見ていきましょう!
◆物語
ポセイドンの息子だけあって力が強かったが、オリオンは乱暴で神々に対しても態度がでかいので、オリンポス(神の住処)の神々に嫌われていました。
そんなある日、オリオンはメローペという女性に、強い想いを寄せるようになります。しかし、メローペはのキオス国(オリオンが滞在中)の国王オイノピオンが、気に入っていた女性でもあったのです。
ここでいきなりの三角関係が始まる事に。
そしてオリオンは、メペローにライオン皮(素手でライオを倒して)贈ったり、彼女に対して猛烈にアプローチしていました。
しかし、これをオイノピオンが何も思わないわけがりませんよね。
くそっ!オリオンめ調子に乗りおって!!
しかし、オリオンは力が強く戦って勝てる相手ではありません。なので、オイノピオンはオリオンを懲らしめる作戦を考えた。
くっくっく、これでオリオンを懲らしめられる。
こうしてオイノピオンは、ついに作戦を実行に移します。
まずは、酒の神の力を借りて、オリオンをお酒で酔わせて、ぐっすり眠らせることに成功します。
そこに部下を送り込み、「熱した鉄の棒でオリオンの目に突き刺し失明させ、海岸に放り投げて放置」されるれることに…。
結構えげつない…。
朝になって目が覚めたオリオンは、視界に何も映らないことに驚き、自分の強さを誇っていたオリオンもこうなってはどうしようもなく、
どうして俺がこんな目に…。
どうか神よ。もう偉そうな態度を取らないので、目を見えるようにしていただけないだろうか。
オリオンは、深く悲しんで神に祈ります。
この願いを神(ゼウス)は、オリオンを哀れに思って願いを聞き入れることにします。
よかろう
ヘパイストスよ、金槌を叩く音でオリオンを導くのだ!
かしこまりました
そして、鍛冶の神が叩く金槌の音を聞かせて、その音の出処を頼りにヘパイストスのところまで導く。そしてたどり着いたオリオンは、弟子ケーダリオンに背負われて「暁の女神エーオス」のもとへ運びました。
すると、女神エーオスは柔らかい朝の光を浴びせて視力を回復させてあげました。
だが、オリオンが星座になるまでには、もう少し物語が続くことになる。
視力が回復したオリオンは、以前と同じ力を取り戻し前とは違い、狩だけに集中するようになっていました。
まぁ、あんなことがあれば反省もするよね。笑
すると、オリオンと同じく狩が得意な「狩猟と月の女神アルテミス」に気に入られ、しばらくすると2人で狩をするようになります。
次第に2人は、恋仲になったとも言われています。
しかし、昔のオリオンは態度が悪いので他の神々には嫌われていて、アルテミスの兄「太陽神アポロン」もオリオンが気に食わなかった。
おい!
アルテミス、オリオンとはもう関わるな!
いやです!
彼のような狩人は滅多にいません!
アポロンが何度言っても、アルテミスの気持ちはもう止まらない勢いでした。
なので、アポロンはとある恐ろしい作戦を考えついた。
ある日、オリオンが川を泳いでいるところをアポロンは天上から見つけると、考えていた作戦を実行します。オリオンを日の光で照らして、輝く黄金色に光らせます。
そこに妹のアルテミスを連れて行き、
おいアルテミス、あの川を渡っている動物をお前の腕でも射抜くことはできないだろう?
そうだろー?
はっはっはー。
アポロンはアルテミスを挑発するような発言をしました。
あのくらい、出来ますわ!
(ピュッーン)
アルテミスは見事光り輝く動物を射抜く事に成功して、鼻高々という表情をしていました。
しかし、
しばらくすると、アルテミスが射抜いたオリオンが岸に流れ着き、鹿だと思っていた彼女はひどく悲しみます。
オリオンとお前を一緒にするわけにはいかないんだ。
など、色々いってアルテミスを慰めます。
なんとか、納得したアルテミスは父のゼウスに
せめてオリオンを立派な姿で星座にしてほしい!!
このように願います。そしてオリオンは冬の星座となりました。
星座となってからは、月の女神(アルテミス)が来るのを楽しみに待っているそうだ。
また、この話にも少し違う説がいくつかあったりします。
- 泳いでいたのではなく、海の上を歩いていたり
- オリオンを嫌いな神々がサソリを送って、逃げたオリオンを間違ってアルテミスが射抜いた
- 狩猟の神アルテミスをバカにしたから、怒って矢で殺された。
など少し違う展開があるが、どの話もアルテミスに射抜かれらという結末です。
あとは、サソリに刺されて死んでしまう話は、これは「さそり座の神話」に書いているので見ていってください。
ちゃんと、サソリに刺される理由はありますよ!笑
結局共通するのは、直接・間接的を問わず「神の手によってオリオンは死んでしまう」結末にあるのです。
以上が、オリオン座の神話の物語となっています。
また、同じ冬の星座の「こいぬ座の神話」「おおいぬ座の神話」は、オリオンの猟犬と言われている説もあります。でも、一般的には他の物語が語られることが多いです。
気になった方は、上記の神話も見ていってくださいね〜。
まとめ
さて、オリオン座の神話を見てかましたが、どうでしたかー?
さそり座と関係はない話でしたが、なんかオリオンに同情してしまうストーリーだったかと思います。笑
好きな人ができても「えげつない策略」で、邪魔されてしまう可哀想な人です。
オリオン座の神話からは、「普段の行いが悪いと、人に恨まれたりする」という教訓が学べますね…。
まぁ、人に優しく過ごそうぜって!ことなのでしょうか。笑
では、今回の天文ダンディはここまで!
最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^