「おひつじ座にはどんな神話があるの?」
「私の誕生日、おひつじ座だから気になる!」
という方に向けて今回の記事を書いています。
おひつじ座は黄道十二星座なので、朝のテレビ占いで見かけることも多い星座の1つですよね。
今回紹介している神話だけでなく、夜空に浮かぶおひつじ座自体見た事がない人も、結構多いんじゃないでしょうか。
また、見た事がなくてもこれから見る機会があると思います。その前に星座に込められた物語を知っておくと、天体観測の時により楽しめますよ。
ちなみに、おひつじ座の神話にタイトルをつけるなら
「継母の脅威から兄弟は逃げ切れるか!?」
と言ったところです。^_^
というわけで今回は、おひつじ座の神話を物語形式で分かりやすく紹介しているので、一緒に見ていきましょう。
おひつじ座(牡羊座)の神話
おひつじ座とは、
「継母(ままはは)の計画によって亡き者にされそうだった王女と王子を助けるために、ゼウスが遣わした黄金の毛皮をもった空飛ぶ牡羊」の姿がモデル。
※継母…血の繋がりの母で、父の後妻。
しかし、王子・王女と血の繋がりがないとは言え、
「なぜ、継母に兄妹が殺害されそうになったのか?」
についても気になりますよね。
それと、継母の計画内容が「ゼウスの介入するきっかけ」になったとも言われているので、そのあたりも気になります。
それぞれについては、この後の物語を見ていただければ分かりますので!
では、さっそくおひつじ座の神話にまつわる物語を、詳しく見ていきましょう。
◆物語
ボイオティアという国の王アタマスは、妻ネフェレーとの間に息子のプリクソスと娘ヘレーが生まれた。
しかし、暫く経つとアタマスとネフェレーは別れてしまったので、アタマスはイノーという女性を後妻として迎えることになりました。
その後、イノー自身も二人の子供をもうけた。
イノーは自分の子供に国を継がせることを確実にするため、邪魔な存在の「プリクソスとヘレー」を疎ましく思っていました。
くそ、あの2人をどうにかして消さなければ…。そうだ!(ニヤリ)
そこでイノーは、とある神託をでっち上げることにします。
昨日、とある神託がありました。
それは、「プリクソスとヘレーを大神ゼウスの生贄に捧げよ」という残酷なお告げでした…。
(この神託が嘘か本当かは、私にかわかるまい)
王妃イノーは、こうして前妻の2人の子供を嘘の神託で、計画的に殺害しようとしました。
しかし!
そう簡単に計画は成功しませんでした。
偶然そのことを知った二人の母ネフェレーは、自分にはどうすることも出来ないので、神々の王ゼウスに二人を助けてくれるように祈ります。
んー、ワシの名前を使って嘘ついてるし。
今回は、あの2人は可哀想だし助けるか〜。
こうしてネフェレー願いを聞いたゼウスは、二人の子供の元に黄金毛皮を持つ空飛ぶ牡羊を使いに出します。
その牡羊は、プリクソスとヘレーを助け出して無事にボイオティアを脱出。
よかった〜。なんか分からないけど、牡羊さんが助けてくれたね!
うん!黄金の毛皮だし神様が助けてくれたのかもね♪
しかし、この2人の脱出も上手くいきません。
実は、海の上を飛んでいる途中妹ヘラーが、海のど真ん中に落ちてしまうのです。
きゃっーーー!
ヘレェーーー!!
飛んでる牡羊で海に入るわけにも行かず、妹ヘレーを助ける事が叶いませんでした。
(一説では、ポセイドンが助けて愛人にしたらしい。)
悲しみを乗り越え、ひとりでコーカサス地方にあるコルキス(ジョージア)に到着します。そこでプリクソスは、牡羊をゼウスへの生贄として捧げて、毛皮を当地の王様アイアテスに贈った。
※生贄にする事が恩知らずに見えるけど、当時はこれが正しい作法。
やがてプリクソスは、この地で王女と結婚し5人の子供に恵まれたとさ…。
ちなみに、プリクソスから贈られた毛皮は、アレスの森の神聖な木の枝にかけて、眠らない竜に守らせましたとされています。
実は、この黄金の毛皮を巡った冒険が、アルゴ座(りゅうこつ座、ほ座、らしんばん座など)50人の英雄たちの神話と大きく関係してきます。
また、秋の星座のケフェウスもこの船に乗ったといえ説もあります。
以上がおひつじ座に関する神話となっています。
さて、おひつじ座の神話は先ほどの物語で終わりですが、同じ秋の星座にも物語がありますよ!
おわりに
さて、おひつじ座の神話を見てきましたが、いかがでしたかー?
継母から逃げ切れたのは、プリクソス王子だけでしたね。でも、その後は皇王女と結婚したりで、幸せに過ごせたみたいで安心しました。
ちなみに、継母が2人を邪魔だと思っていて、国を出て行ったのである意味、目的は成功したってるんですよ。笑
まぁ、この後イノーがどうなったかは、ご想像にお任せという感じでしょうか。^_^
では、今回の天文ダンディは終わりです!
最後まで読んで頂きありがとうございました〜。