「冬の星座っていえばオリオン座だよね!」
「神話もオリオンとさそりの話以外知らないよ!」
と思っている方が多いですよね。
冬の星座は、有名なオリオン座の神話以外にも魅力的な話はたくさんあります。まぁ、残念ながら全ての星座に神話があるわけではないんですけどね。
(比較的新しい星座には神話がないことが多い。)
というわけで今回は、冬の星座の神話について簡単にまとめたので、気になった星座があれば見ていってください!
冬の星座の神話一覧!
オリオン座の神話
オリオン座の物語といえば、さそりに刺されたからさそり座と同じ季節には、夜空にいないという話ですよね。
でも、オリオン座の神話って他にも魅力的なものがあります。
どんな物語かなのか?
それは、「オリオンがいろんな人に恋の邪魔をされる物語」です。
といっても、じゃまされるのはオリオンの素行が悪いのが一番な理由なんですけどね。笑
さてさて、では本題のストーリーをもう少し詳しく見ていきましょうか!
ある日、滞在していたキオス国で、オリオンはメローペという女性に好意を抱くようになります。
しかし、キオスの国王が気に入っていた女性でもありました。
これが原因で、国王によってオリオンの目は潰されて、海岸に投げ捨てられることになる。
この後は、ゼウスやヘパイストス、エーオスなどの神々によって、視力の回復に成功したけど、もう一度オリオンには不幸がありました。
目が治った後は、得意の狩に集中することにしたオリオンは、次第に月と狩猟の神アルテミスと一緒に狩をするようになります。
しかし、ここでもオリオンの恋は邪魔をされます。
今回は、アルテミスの兄アポロンの策略によって、アルテミス自身にオリオンは矢で射抜かれる事になりました。
この事に悲しんだアルテミスは父ゼウスに頼んで、オリオンを天に上げてもらい星座となりましたとさ…。
大まかにいうとこのような流れのストーリーのなっています。
また、以下の記事により詳細で読みやすく紹介しているので、合わせて読んでいってください。
ふたご(双子)座の神話
ふたご座とは、名前から分かる通り双子の兄弟がモデルの星座です。
つまり、神話についてもこの双子というのがポイントで、物語も兄弟の人生がメインのストーリー。
では、さっそく概要を見ていきましょう!
ふたご座のモデルとなったのは、ギリシャ神話のカストルとポルックスという双子の兄弟。
- 父はゼウス
- 母はスパルタ国の王妃
2人は武勇に優れた兄弟で戦場で多くの武功を挙げた。それだけじゃなく、金色の毛皮探しの旅で、イアソンやヘルクレスと一緒にアルゴ号になった英雄の1人でもあります。
2人は仲が良く戦場でも一緒に駆けていたが、従兄弟にあたる兄弟との戦いで、カストルだけが命を落としてしまいます。
兄の死を悲しんだポルックスは、ゼウスに自分が持つ不死の力をなくすことを願い、2人は星座となりました。
これが大まかな流れとなっています。
ふたご座の神話に関しても、以下の記事でより詳しく書いているので、参考にしていただけると幸いです。
おうし(牡牛)座
おうし座といえば、朝のテレビ占いでも登場するので、親しみのある星座であり代表的な冬の星座の1つです。
この星座の神話は、ゼウスが美人に目を引かれちゃう話。笑
実は、おうし座の神話は2つあって、どちらもゼウスの行動がきっかけになる物語です。(どっちも美人に目移りする話だけど…。)
ここまで書くとちょっと内容が気になると思うので、少し概要を見ていくとしましょう!
◆1つ目
まず一番有名なのは、ゼウスがエウロパという王女をさらう時に、変身した牛の姿とされています。
また、この時牛とエウロパが渡った大陸がヨーロッパで、「エウロパが語源」と言われています。
◆2つ目
ゼウスの妻ヘラの下で働いていた、イオという娘をゼウスが好きになったので、ヘラの嫉妬によって牛に変えられました。
そのあと牛舎に閉じ込められてしまったのです。
このイオを助けるために、ゼウスやイオの父親、ヘルメスなど救出隊で救う話です。
以下の記事には、2つの物語についても詳しく書いているので、ぜひ見ていってください。
おおいぬ座の神話
おおいぬ座の神話には、2つの物語があるとされていて、
- 1つ目は、悪い狐を退治する話
- 2つ目は、主人を待ち続ける話
では、2つの物語の概要をさっそく見ていきましょう!
◆1つ目の話
ある所に、神によって「どんな獲物も捕まえられる俊足」を与えられた、レプラスという名犬がいました。
最近、近くの町で悪さをする狐がいると噂を聞いた、レプラスの飼い主はキツネを捕まえる事に決めます。
そして探索していると噂通り姿をしたキツネを発見したので、レプラスを放って捕まえようとしました。
しかし、一向に狐は捕まりません。
理由はキツネには「誰にも捕まえることができない」という力を神から渡されていました。
こうなっては、どちらが勝っても神が与えた力が嘘になると思ったゼウスは、二匹を石に変えてレプラスだけ星座にしましたとさ…。
◆2つ目の話
もう1つは、アテナ王と愛犬メーラのお話です。
アテナの王イカリオスとメーラは周りから見ても仲が良い関係でしたが、ある日イカリオスが急病で亡くなってしまいます。
そして、メーラはイカリオスの墓の前で寝食取らず、あとを追うように命を守る落とし、それを知った神によって星座になったとさ…
この2つの話が、おおいぬ座の神話の大まかな流れとなっています。
また、以下の記事では物語形式でより詳しく書いているので、合わせて読んでいただければと思います。
こいぬ座の神話
実は、こいぬ座の神話は先ほどのおおいぬ座の話と少し似ていて、飼い主を待つ子犬が星座になったという話です。
まぁ、主人が帰ってこない理由がえげつなかったりします…。
では、どんな物語なのか概要を紹介していきますね〜。
ある日、アクタリオンという狩人が50匹ほどの猟犬と森に出かけました。
そこで獲物を探していると、茂みの向こうに水浴びをしている、複数人の女性の裸体を見てしまいます。
しかし、その女性というのが月と狩猟の神アルテミスだったのです。
覗かれて怒ったアルテミスは、アクタリオンを鹿の姿に変身させてしまった。
こうして、突如現れた鹿を「獲物だ!」と思って猟犬たちは飛びかかって息の根を止めてしまったのです。
そして、アクタリオンが亡くなったとは知らずに、飼い主を待ち続ける犬が1匹いたのを見たアルテミスが哀れに思って、天に上げられこいぬ座になったとさ…。
以下の記事では、より詳しく書いているので気になった方は、合わせて読んでくださいね〜。
うさぎ座の神話
実は、うさぎ座の神話って伝わってないと言われてるんですよ。
厳密には星座と関連づけられた神話がないだけで、いくつか他の星座と合わせて話される逸話みたいなものはあります。
例えば、
- おおいぬ座やオリオンが家老としているうさぎ
- オリオンが優しい心を持つように神が遣わしたうさぎ
といった話です。
他の星座と違って、ちょっと扱いが雑な印象のものが多いです。
ぎょしゃ(馭者)座の神話
ぎょしゃとは、馬車をそうじゃている人を指す言葉です。
そして、ぎょしゃ座のモデルとなったのは、ギリシャ神話に登場する4頭の馬を使った戦車に乗っていた〇〇の姿だと言います。
この〇〇とは、鍛治の神ヘパイストスと知恵と戦の神アテナの息子です。
〇〇はヘパイストスに似て、片足が不自由でしたが、体を馬にくくりつけて戦ったりと武勇に優れていました。
それだけでなくアテナイという国の国王としても、善政をしていたのでたまに好かれている人物でした。
彼は、父親に似て物を作るのが得意で、のちに四頭の馬で引く戦車を開発して、足が不自由なことを感じさせないほど戦場で活躍したそうです。
この活躍から、のちに星座となったとされています。
エリダヌス座の神話
エリダヌス座とは、
「神話上に出てくる川の名前」で、とある神の息子が落ちたことが有名な話です。
さて、とある神とは太陽神アポロンで、その息子パエトンが父親の正体信じてもらえないことが、きっかけで物語が進んでいきます。
その日も友人に「アポロンが父親だ!」といっても信じてもらえなかった。
そこでパエトンは、アポロンの神殿まで向かい「父親だという証拠をいただけないか?」という願いをしました。
そこでアポロンは、証拠に1つだけ願いを叶える約束をします。
パエトンはアポロンだけしか乗れない、太陽を引く馬車を操縦することをその願いとしました。
止めても聞かなかったので仕方なく願いを聞き入れますが、その後馬車は暴走して地上は火の海になってしまい、パエトン自身もゼウスの落雷で命を落とす事になりました。
そこでアポロンが息子を哀れみ、星座にしたと言います。
また、下の記事では読みやすく物語形式でお伝えしているので、詳しく知りたい方は合わせて読んでください!
最後に
さて、冬の星座の神話を見てきましたが、どうでしたかー?
この記事では、1つ1つの星座の神話を簡単に紹介してきましたが、それぞれの詳細記事も見ていってくださいね!
冬はオリオン座の話の印象が強いので、他の話も覚えておいた方が、ストーリー性があって面白いですよ。
まぁ、物語自体は繋がってないんですけどね。笑
では、今回の天文ダンディはここまで!
最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^