秋の星座

秋の星座の神話は、大きく分けて2つの物語があります。


1つ目は、

  • ケフェウス座、カシオペヤ座
  • アンドロメダ座、ペルセウス座
  • くじら座、ペガスス座

の6つの星座が登場する「エチオピア王家」の物語。


もう1つは、

  • やぎ座
  • うお座
  • みなみのうお座

この3つの星座が登場する「ナイル川沿いの神々の酒宴」の物語。


 

大きく分けて上記の物語が秋の星座の神話となっています。

また、先程の星座の中に入っていない「みずがめ座」「おひつじ座」「こうま座」にも、神話がありますが個々の物語です。

さて、ここまでで秋の星座の神話についての大枠は、大体お分かりいただけたんじゃないでしょうか。

 

では、さっそく秋の星座1つ1つの神話のストーリーを一緒に見ていきましょう!

秋の星座の神話一覧!

アンドロメダ座の神話

アンドロメダ座の図形

アンドロメダ座は、エチオピア王国のアンドロメダ姫が星座になった姿です。

このアンドロメダ姫が登場するのは、先ほど紹介した「エチオピア王家」の物語となっています。


 

この神話を簡単にいうと、

「神々の怒りを鎮めるために、アンドロメダが化けくじらの生贄にされる」という内容です。(この化けくじらが「くじら座」)

また、神々が怒っている理由は、あとで紹介しているカシオペヤ座の神話の章で、詳しく解説しています。

 

そして、もうすぐ姫が食べられそうなところで、ペガサスに乗った英雄ペルセウスに助けられる。

その後、2人は結ばれて子供にも恵まれました。

といった流れのストーリーです。


 

また、以下の記事では物語形式で、詳しく紹介しているので合わせて読んでいただければ〜。

 

ペルセウス座の神話

ペルセウス座の図形

先ほどのアンドロメダ姫を助けた、英雄ペルセウスが星座になった姿がペルセウス座です。

実は、化けくじらを倒す前後にもペルセウスの壮大な物語がいくつかあります。


 

例えば、

アンドロメダを助けに来た時って、見たものを石に変える怪物「メデューサ」を倒した帰り道だったりします。

そのあと、とある王様に命を狙われてしまったり、自分が投げた円盤が実の祖父に直撃してしまったり。(とある王様は後ほど出て来ます。笑)

 

こうやって、ペルセウスの人生全体を見ると、結構不運な物語になっているので面白いですよ!笑


また、以下の記事では物語形式で、読みやすく紹介しているので是非ご覧くださいね〜♪

 

ケフェウス座の神話

ケフェウス座の図形

ケフェウス座は星座も見つけにくくて、星を繋げても人の姿に見えなかったりします。

そして、神話でも国王なのに脇役すぎて目立ちません。

  • 英雄に助けられる娘のアンドロメダ
  • 神々を怒らせた妻カシオペヤ

2人が目立つからという理由もありますけどね。

でも、実はアンドロメダを助けた後には悪役として、物語を盛り上げるのに一役買っているんです。


 

アンドロメダを助ける時、ペルセウスはケフェウス王と

「姫を助けたら嫁にくれ!」

という約束をしていました。

でも、この約束をケフェウス王は破って、ペルセウスを亡き者にしようとします。

 

しかし、メデューサの首を持ってるペルセウスに、兵もろとも石に変えられて死んでしまったのです。

ちなみに、これがケフェウス唯一の見せ場だったりします。


 

カシオペヤ座の神話

カシオペア座の図形

カシオペヤとは、

「ケフェウス王の妻でアンドロメダの母親で、エチオピア王国の王妃」です。

ここまでで、エチオピア王家の物語は大体把握できたかと思います。

そしてこのカシオペヤが、この神話で語られる神々を怒らせた原因を作ってしまう、張本人だったりします。


◆物語

カシオペヤは自分の自慢話をよくしていました。

ある日、友人たちと談笑していたカシオペヤは、
「私の娘のアンドロメダは、海の妖精たちより美しい!
そして、その母親の私も美しい。」

海の妖精…神々の親族でポセイドン妻がその1人だと言われている。

 

このカシオペヤの不用意な発言だ、ポセイドンを中心とする海の神々は怒ってしまうのです。

怒った神々がしたことは、エチオピアに津波や洪水を起こして大きな被害を与え。また、海岸には化けくじらを送り込み、船を襲わせたりもします。

これらが理由で、自慢の娘アンドロメダ姫を生贄にしないと、神々の怒りを鎮めることができなくなったのです。

 

昔からある言葉「口は災いの元」とは、まさにこのカシオペヤにぴったりな言葉です。笑


 

くじら座の神話

くじら座の図形

「くじら」という名前になっていますが、見た目は私たちが想像する哺乳類とは全然違います。

この星座のモデルは神話上に出てくる怪物。


見た目は、

「頭部が犬、上半身がイルカやクジラ、下半身が魚、尾ひれが2つに割れて、カギ爪」

を持っているケートスという怪物。

エチオピア王家を中心とした神話にも登場してるけど、ペルセウスに石にされてしまいます。

まぁ、あっけなく負けちゃったわけです。


 

このくじらの正体は、他の神話で出てくる神様の姿という説もあり、それらについては以下の記事に詳しく書いています。

ぜひ、ご参考にしてください♪

 

ペガスス座の神話

ペガサスと夕日の絵

ペガスス座は、秋の星座を探す目印にもなっているので、名前を聞く機会も多いです。

また、正式にはペガスス座ですが、私たちが知っている「幻獣のペガサス」であってますよ!


実は、このペガサスはペルセウスがメデューサを倒した時に、メデューサから飛び立った血から生まれたとされています。

(ちなみに、この時生まれたもう一匹が「小馬座」だという説もある。)

 

ペルセウスとアンドロメダを助けた後は、違う英雄の愛馬となってキマイラ退治に出かけたりしているんですよ。

ペガサスは怪獣退治で大活躍なんです。

 

また、ペガサスが星座になった理由が、蛇に噛まれた痛みにびっくりした勢いで、天まで登って星になったとされていたりします。笑

最後は、まるでコメディ…。


 

以下の記事では、物語形式で詳しくお伝えしているので、合わせて読んでいただければと思います。

 

次からは、エチオピア王家の物語とは違う「神々の酒宴」に関係する星座の神話を見ていきましょう!

やぎ座の神話

やぎ座のイラスト

黄道十二星座の1つなので、やぎ座自体はテレビ占いなどでも書くことが多いですよね。

実は、このやぎ座のモデルとされてあるのは、パーンという神と言われています。

このやぎ座が登場するのが、冒頭でお伝えした物語の1つ、「神々の酒宴」が舞台となっています。

 

まぁ、パーンが星座になった理由が、めちゃくちゃかわいそうなんですけどね〜。


 

ナイル川で神々はお酒を飲んだり、歌ったり踊ったりと楽しく騒いでいました。パーンも得意の葦笛で、場を盛り上げる手伝いをします。

しかし、そこに巨大な怪物テュポンが現れたので、みんな大騒ぎです。(テュポンはゼウスでさえ手を焼くほど凶暴)

 

そして、神々は慌てて動物に変身して、川に飛び込んだり、走ったりして逃げ惑います。

パーンも魚に変身して逃げようとしていました。

 

しかし、変身に失敗して「下半身は魚、上半身はヤギ」になって、それに気づかないでパーは必死で逃げます。

この姿にみんな大笑いして、記念にその姿を星座にされてしまいました…。


 

実は、やぎ座のモデルのパーンは、めちゃくちゃ不運で失恋の名人だったり、母親が逃げてしまったり、悲惨な物語があります。

気になった方は以下の記事をご参考に!

 

うお座の神話

うお座のイラスト

うお座も12星座の1つなので、有名な星座の1つとなっていますね。

このうお座の神話も、先ほどのやぎ座と同じで「神々の酒宴」での出来事が関係しています。

 

うお座の二匹の魚は、女神アフロディーテとエロスが魚に変身した姿。

変身した理由は、先ほどのやぎ座と同じく怪物テュポンから逃げる時に、変身して逃げようとしたからです。

この姿を神の誰かが、面白がって星座にしたとされています。

 

みなみのうお座

みなみのうお座の図形

みなみのうお座は、先ほどのうお座のアフロディーテが変身した姿とされることが多いようです。

でも、これはあくまで一説で、他の女神の姿という説もあります。


 

ある女神がアフロディーテの魔法によって、人間に恋をすることになってしまいます。

この魔法が解けた時に、人間と結婚したことを恥じて、夫を亡き者にした後魚に変身して湖に消えていった。

この時の魚が、みなみのうお座というわけです。


 

 

こうま座の神話

こうま座の図形

小馬座については神話がないとされることが多いですが、それと同時に色々神話と当てはめられることがあります。

その1つが、ペガスス座のところでもお伝えした「ペガサスの弟」という話。

他にも、カストルの愛馬や、ポルックスの愛馬など、さまざまな話が学者の中で上がっている。


 

さて、小馬座の神話の様々な説は、以下の記事にお任せするとします。

 

おひつじ座の神話

おひつじ座のイラスト

おひつじ座は、金色の毛皮を持った空飛ぶ牡羊の姿です。


 

おひつじ座の神話は、

「継母の暗殺計画で殺害されそうだった、兄弟を助けるためにゼウスが牡羊を遣わした」

という話が中心です。

また、2人は脱出には成功したけど、目的地の途中の海で妹が落ちてしまったり、必ずしも成功とは言えない結果になります。


 

また、この辺りも以下の記事では、物語形式で読みやすくなっているので、見ていただければと思います。

 

みずがめ座の神話

みずがめ座のイラスト

みずがめ座は、神話ではトロイア国の王子ガニュメデウスの姿とされています。

なぜ、王子が水瓶持ってるの?

という疑問は、神話の物語を見れば納得がいくと思います。


 

オリンポス(神々の住処)の酒宴の席で、お酒をつぐ係が引退しました。

そこで飲み物係がいないことに、ゼウスが悩んでいると地上にそれは美しい美少年を発見します。

「おぉ!こやつを飲み物係にしよう!」

すると、ゼウスは自ら黒鷲に姿を変え、ガニュメデウスをさらってきてしまったのです。

(黒鷲…わし座の姿とされている)

こうして、ガニュメデウスは水瓶を持って、神々に酒や水を注がようになったとされています。


 

最後に

さて、秋の星座の神話を簡単に見てきましたが、いかがでしたかー?

一つ一つ概要のみの紹介となっていますが、その場合は個別に貼った、関連記事を見ていただければと思います。

 

では、今回の天文ダンディは終わりです!

最後まで読んで頂きありがとうございました〜。^ ^